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【第133回】競争政策の新展開

公正取引委員会委員長/元内閣官房副長官補 元国税庁長官/元財務省主税局長 古谷一之


<3つの重要ポイント>


1. 人口減少下の我が国で経済成長と社会の活力を保っていくためには、イノベーションにより付加価値を上げる公正で自由な競争の確保が不可欠。同時に、持続的でインクルーシブな成長を実現し、付加価値の適切な分配が行われる公正な競争環境を確保することも重要。<「成長と分配の好循環」を支える競争政策>

2. このため、デジタル経済の進展、働き方の多様化、適正な価格転嫁と賃上げ、グリーンイノベーション等の経済社会の様々な課題に対し、競争政策サイドからも積極的に関与し、競争環境を整備。

3. 公正取引委員会の取組は、エンフォースメントとアドボカシーが「車の両輪」
・エンフォースメント:独占禁止法の厳正、機動的な執行による競争の回復
・アドボカシー:競争環境の整備→競争促進的な規制・制度改革、企業行動の変革
①企業の独占禁止法コンプライアンスの向上への期待
②関係省庁との協働による競争促進的な規制・制度改革
③海外当局との国際的な連携、を重視しながら取組を一層強化していきたい。


<第133回>「競争政策の新展開」
〇出演者:公正取引委員会委員長 古谷一之
    :元内閣官房副長官補
    :元国税庁長官/元財務省主税局長
〇司会者:慶應義塾大学名誉教授 竹中平蔵

<概要:主な論点>
①公正取引委員会の取組み
②取締官庁から政策官庁へ
③「エンフォースメント」と「アドボカシー」
④デジタル時代の競争政策
⑤優越的地位の濫用防止について
⑥GXと競争政策の在り方について
⑦3つの重要ポイント

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